鼻炎と風邪は見極めにくいのか|新型コロナウイルスの鼻水症状

新型コロナウイルスの鼻水症状

新型コロナウイルス感染症の症状の中には、日常で起こりうる症状の一つに鼻水が挙げられます。鼻水は花粉症や鼻炎にもよく見られる症状ですが、ウイルス感染症の鼻水と見極められるのでしょうか。今回はそれぞれの鼻水の特徴や原因、対応の仕方について確認していきます。


鼻水で鼻炎あるいは風邪かを見極められるか

皆さんは鼻水が出たときに鼻水の性状を気にしたことありませんか?鼻水の性状を確認することで鼻炎か風邪かを見極められる可能性があります。鼻炎の場合、透明でさらっとした鼻水が多量に出ることや朝方に症状が見られる特徴があります。対して風邪の場合、粘りっぽい色のついた鼻水が1日中見られることが多いです。(ただし、慢性副鼻腔炎・蓄膿症においても同様の症状が現れますが発熱の兆候はみられません)。このような違いが生じる理由は鼻水を引き起こす原因が異なるからです。


鼻水が出る原因とそれに伴う症状も異なる

まずは鼻炎の鼻水症状の原因です。鼻粘膜にハウスダストや花粉といったアレルギー性物質が付着すると、身体は粘液(鼻水)を出すことにより排出しようと働きます。そのため、アレルギー性物質の量の影響を受けやすく、日によって症状の程度が変わりやすくなります。また、起床時に自律神経が副交感神経優位から交感神経優位へと切り替わることにより、一時的に自律神経バランスが乱れて鼻が刺激過敏になることから、症状が朝方にひどくなる傾向があります。他にもアレルギー性物質が侵入することで目や皮膚のかゆみ、くしゃみ、腸内細菌の乱れなどの症状を伴うことがあります。一方、風邪の鼻水症状の原因はウイルスです。ウイルスが侵入することで白血球などの免疫細胞が増えウイルスを排除します。風邪を引いた初期は鼻炎同様に排出目的でさらっとした鼻水が出ることがありますが、ウイルスと戦い終わった免疫細胞が鼻水と混ざることで粘りっぽい色のついた鼻水になります。風邪では鼻水に加えて発熱や頭痛、関節痛、寒気、倦怠感などの症状を伴うことがあります。


軽症であれば市販の薬で対応してもよいか

鼻炎を抑える抗ヒスタミン作用や解熱作用を持つ薬が市販されているため、諸症状で困った場合は市販薬で対応することをおすすめします。どちらも商品の種類が多く、どの商品を購入するか迷う場合は薬剤師や登録販売者に相談しましょう。また、病院など医療機関で薬を処方されている方は重複する成分や相互作用によって症状や持病が悪化する恐れがあるので、必ず相談するようにしてください。ただ、風邪症状の場合はウイルス感染症にかかっている恐れも考えられます。市販薬を飲んで体調が回復したからといって出社や外出は控えましょう。さらに市販薬を服用しても症状に変化がなければ、必要に応じて帰国者・接触者相談センターへ連絡するなどの対応をしましょう。


鼻水症状が現れた時、似たような病気や連絡手段など確認しておく

他の症状を確認する

上記でも述べた通り鼻水症状のみで病気を判断せず他の症状も確認することが重要です。特に風邪の初期症状は鼻炎同様さらっとした鼻水が出るケースが多いため、判断を誤るとその後の対応も大きく変わっていきます。

風邪症状があれば各地域の保健所へ連絡

他の症状として発熱や頭痛、関節痛、寒気、倦怠感など風邪症状があればウイルス感染症の可能性があります。感染が疑わしい場合は各都道府県が開設している帰国者・接触者相談センターへ連絡しましょう。地域によって状況が異なるため事前に情報収集しておくことが大切です。

病院へ行く前に連絡することを推奨

通常と体調が異なる時医療機関を受診したくなると思いますが、直接病院へ行かず電話で連絡しましょう。万が一感染している場合、他の人に移す可能性があります。実際に風邪症状を理由にを受診しコロナ陽性が発覚したことで、病院は2週間の診療停止を行ったという例が国内でも発生しています。むやみに受診することはやめましょう。

会社の体制を事前に把握しておく

風邪症状が現れた場合の出勤や休暇体制を事前に把握しておきましょう。会社内でのクラスターを防ぐためには早期の対応が必要です。どのような症状の時に誰に連絡をするか、最終的な判断は誰が行うかなど会社や部署内で共有し不測の事態に備えましょう。


鼻水は疾患の中で一つの症状に過ぎない

鼻水の性状により鼻炎か風邪かを見極められる可能性は確かにありますが、鼻水は疾患の中で一つの症状に過ぎません。また、判断しづらいケースも多いと思います。日頃から体温を測定したり鼻水以外の症状を観察すること、さらに体調の変化が現れれば自宅待機をすることを心がけてください。


さいごに

鼻炎や花粉症をお持ちの方にとってアレルギー症状は非常に辛く、さらに今年は例年とは異なる状況となりました。鼻炎か風邪か見極めるのが難しいですが、今の時期に優先するべきことは感染を広げないことです。症状があれば自宅待機したり病院に行く前に連絡するなど常に感染症にかかっているかもしれないという認識で行動しましょう。

参考資料

セルフチェックしてみよう!アレルギー性鼻炎(花粉症)と風邪の違いって?|アレジオン【エスエス製薬】

クラシエの漢方 かぜシリーズ | こんな鼻炎・鼻水はかぜ?それとも……? | クラシエ

別添2 新型コロナウイルスに関するQ&A(企業の方向け)

新型コロナウイルスを防ぐには

新型コロナの典型的な症状と受診する目安は?(忽那賢志) – Yahoo!ニュース

【茨城新聞】埼玉の新型コロナ感染男性、PCR検査隠し受診 古河の外科医院、休診に追い込まれる

upshare-kiji

all author posts